現代自動車が電気自動車をまるで電子機器のように購入できる下取り制度を今月1日から導入した。電気自動車を新たに購入しようとする消費者の価格負担を減らし、国内市場で電気自動車の販売を増やすためだ。既存の保有車を認証中古車サービスを通じて売却し、現代自動車のEVモデル(アイオニック5-6、コナ・エレクトリック)を新車で購入する場合に該当する。電気自動車認証中古車販売も今月中に開始し、下取りは主にスマートフォン市場で消費者の価格負担を減らすために活用する方式だ。既存製品を中古で返却する条件で、消費者は新製品を販売価格より低い価格で購入することができる。下取りを希望する消費者は、新車発売15日前に現代・ジェネシス認証中古車アプリケーションまたはウェブサイトにあるマイカー売却サービスで既存車を売却すればよい。新型電気自動車を購入するために下取りに参加する消費者に特別な特典を提供する。例えば、ヒュンダイ・ジェネシス電気自動車を保有している車主が認証中古車サービスに自分の車を売却すると、売却代金以外に別途の補償金を受け取る。補償金は売却代金の最大2%まで提供する。ヒュンダイの新型電気自動車を購入する場合、価格も50万ウォン割引され、内燃機関車やハイブリッド車に乗っていてヒュンダイのEVモデルを購入する場合にもメリットがある。他ブランドを含め、既存の車を現代認定中古車サービスに売却する場合、売却代金の最大4%まで補償金として受け取ることができる。さらに、現代自動車の新型EVモデルを新たに購入すると、30万ウォンを追加で割引される。
中古電気自動車に不安感を持つ消費者を安心させるための対策も用意した。バッテリー等級制」が代表的だ。バッテリーの状態、1回充電時の走行可能距離などに基づいた評価で、現代自動車グループの技術研究所と協業して作った。バッテリー等級制の評価では、高電圧バッテリーの故障の有無を判定し、走行可能距離も一定基準を通過しなければ不良品と判定する。1~3等級を受けた電気自動車だけがバッテリー等級評価に合格し、認証中古車として販売することができる。EV認証中古車の販売は今月中に始まる。現代自動車は走行距離6万km以下、新車登録後2~3年以内の自動車のみ電気自動車認証中古車として販売する。内燃機関車(走行距離10万㎞以下、新車登録後5年以下の自動車)と比較すると、新車登録後の期間が短い方で、EV専用部品は新車登録後10年、走行距離16万㎞以下、高電圧バッテリーは新車登録後10年、走行距離20万㎞以下まで保証することで、顧客満足度を高める計画だ。現代自動車は「認証中古車事業を通じてEVの残存価値を守ることで、消費者に幅広い選択肢を提供できるようになった」とし、「顧客が信頼できるEV取引プラットフォームとして現代認証中古車が位置づけられるよう、今後も様々なメリットを提供する計画」と明らかにした。
文 ロードテスト編集部 (kyuyongk98@gmail.com)写真 現代自動車